「俺じゃなくてサクラに賭けたって聞いたけど。」


壁際に追い込み逃げられないようにカカシの手がシズネを捉えた。
手甲をつけた冷たい掌がシズネの頬を撫でる。
露出した右目…醒めた色を帯びた視線に射竦められてシズネの心臓は跳ね上がった。


「最初はカカシ先輩に賭けてたんですけど、綱手さまに嵌められて…
 でも結果オーライでした。サクラとナルトくんが無事勝利を収めましたから。」
「ふーん。綱手さまに嵌められて、ねぇ〜」

カカシの意味有りげな目がシズネの顔を覗き込むように近付く。
互いの距離が近くなった事にシズネは落ちつかないようで身体を小さくし、視線を外して気まずげにカカシから顔を背けてしまう。

「結果論なんて聞いてないよ。綱手さまに嵌められたにしても…
後輩は先輩を敬わないとダメだよね?シズネ…」
「!!…だからカカシ先輩私の話を少しは聞いてください!」

「言い訳無用ッ!…かわいくない後輩にはお仕置きが必要かな?」



****



「あひぃ…カカシせん…ぱ、い……ヤぁ、ん」


壁に手をついているシズネの身体を背後からカカシが覆っている。
カカシの掌はシズネの着物の合わせから中へ進入して柔らかな乳房を揉みしだき、片手は下肢へと伸び張りのある太腿を撫で擦っている。

普段、余り人の出入りの無い書庫にシズネの甘さを増した声だけが響く。

シズネは自分の発する声が恥ずかしいのか、頭を振って身体を這う手から逃れようと身を捩る。

「こーら。あんまり動くんじゃないの。シズネが悪いんだよ。
 恨むのなら俺じゃなくてサクラたちに賭けた自分と綱手さまを恨みなさいって。」


理不尽な言葉に憤りシズネは肩越しに振り返って潤んだ瞳でカカシを睨みつける。
抵抗しようにも相手は先輩であり、あの写輪眼の持ち主だ。シズネぐらいのの力では到底敵わないことも本人は自覚している。



「…何その目?今の自分の立場分かってないようなだね〜シズネ。」
「…きゃぁっ!いやぁ!…ん、先輩っ!」

反抗的な目を向けたシズネに気分を害したのか、柔らかな刺激を与えていたカカシの手付きが粗暴なものに変わった。
乳房を強く掴んで揉み始め、ツンと主張している桜色をした乳首に爪を立てる。途端にシズネの身体が大きく震え肩が跳ねる。
加えられる刺激に形の良い眉を寄せて耐える姿に劣情を誘われ調子付いたカカシは乳首を摘み、引っ張り、転がし、押し潰して更に責め立てた。

「いたッ…!カ、カシ…せんぱい…もう止め…」


泣きそうな声で懇願されてもカカシには止める気が更々無い。


「ダーメ。これは後輩の教育でもあるからー。優しい先輩持って良かったね。」

そんな事をしゃあしゃあとカカシは口にしながら、太腿を撫でていた掌を少しずつ足の付け根付近へと移動させる。
その間も乳房を愛撫する手は休めることは無く、しっとりと汗ばんだ温かい肌をゆっくりと楽しみながら撫で上げ、
そしてほんのりと赤く染まったシズネの耳にカカシは唇を寄せる。
掛かる吐息だけでピクンと反応するシズネの耳元にわざと吐息を掛けるようにしてカカシがボソボソと囁く。


「シズネ…もしかしてお仕置きなのに感じてる?やらしーねぇ。」
「………」

耳から犯されるような感覚にシズネは目をきつく閉じて耐える。
そんなシズネに構うことなく、カカシはシズネの耳朶を甘噛みし、ねっとりと舌を這わせる。
耳の穴に舌を差し込むようにヌルっと舐め上げると小さく声を漏らしてシズネの身体が崩れそうになった。
胸を愛撫していた手でシズネの腰を支えて何とか立ち上がらせるが最早自分で立っていることは困難な様子のシズネにカカシは呆れたような溜息をついた。

「くノ一がそんなのでどーすんの。ちゃんと立ちなって。」
「はぁ、ん…もうダメ……カカシ先輩…お願いですから…」

緩く開いた唇からシズネの降参の言葉が出来てきた。
「やれやれ」とカカシはシズネを横抱きにして近くにあった机まで歩きそこに座らせる。



「もうこれいらないよね。邪魔だし脱いじゃおうか。」
「…え?ひゃぅ、っん!」


シズネの同意も得ないまま、乱れた着物の帯に手を掛けるとスルリと取り外して着物を脱がせる。
薄暗い部屋の中でシズネの白い裸体が浮かび上がり、カカシは満足そうに微笑んだ。


「先輩、そんなにジロジロ見ないで下さい。」


舐めるような不躾な視線に耐えられなくなったのか、赤く染まった頬を隠すようにシズネが下を向く。

「はいはい。そんな事言われるともーっと見たくなるんだけどね。」

ニヤッと意地悪く笑うとカカシはシズネの身体を押し倒した。
小振りの胸に顔を寄せて谷間に口付けて強く吸い上げる。
紅い印をつけると次に乳首を唇で挟んでやわやわと愛撫しだし舌先でツンツンとつついて苛め、咥内でコリコリと転がす。

「ァ…ん…せんぱい…そこだけじゃ無くて…もっと下ぁ…」

小さな刺激も敏感に感じ取るシズネから要望の声が上がる。
その要望に応えるべく掌を下腹部へと移動させて、ヘソ周辺を撫でる。
清楚な下着の上から股間を撫でると僅かに湿っているのが確認出来た。


「シズネ濡れてる。ココ触っても無かったのにねぇ。 言葉では否定してたけど身体は正直ってヤツ?」
「――!」

「シズネは…上のお口より下のお口の方が素直なのかなぁ〜?」


その言葉に恥辱が込み上げ否定したくなるがシズネはグッと我慢した。
ここで否定の言葉なんて口にしようものなら更に恥ずかしい思いをさせられる事だけは今までの経験から理解しているからだ。

「カカシ先輩…直に触ってくれないんですか…」

強請るように腰を揺らして自ら下着を脱ごうとするとカカシがそれを制する。


「まだダメ。もう少しこの状況で楽しもうか。」


湿った下着はシズネの大事な所にペタリと張り付いている。
その上から割れ目を下から上へと撫で上げ、カカシの顔がそこへ近付いた。
充満している汗や蜜の匂いにカカシも少なからず興奮して気分が高揚する。
太腿を両手で掴んで左右に大きく開かせると下着の上からチロチロと舌を這わし始めた。

「っ!せんぱい…ッ!…あぁ、ん!」

布の上からのもどかしい愛撫にシズネの腰が揺れる。
生暖かい舌がシズネの触れて欲しい所を蹂躙するが、焦らされていることに変わりはない。
緩やかな刺激だけでは達することも出来ずにただ身体を灼く熱に支配されるばかりだ。
そんなシズネには気付かないフリをしながらカカシは濡れたショーツの上から更に奥を目指して指を秘所へ押し付ける。

「く…嫌ぁ…お願い…カカシ…せんぱ…、んんーっ!」
「ダメじゃないでしょ。こんなに濡れてるよ…そんなに俺が欲しい?

ここに俺の挿れて欲しい?どーなのよ。シズネ…」



布の上から僅かに入り込んだ指先に身悶えながらシズネは涙が浮かんだ瞳をカカシに向ける。
ググッと無理やり押し進めるように指先に力を入れるとシズネの顔が泣きそうに歪む。
きっとまだ理性が残っていて本心を口にする事が出来ないのだろう。
そんなシズネの心を読み取るとカカシはシズネの顔へ自らの顔を寄せる。

「言わないと…ずっとこのままだよ…辛い思いするのはシズネなんだけどねぇ。」

濡れた瞳を覗き込みながらカカシは意地悪いことを口にする。
それでもシズネはきゅうっと唇を閉ざしたままでカカシが望む言葉を口にしてくれそうには無い。カカシは
やれやれと肩を竦めると顔をシズネの顔へと近づけた。
そしてそのまま口付け、女の柔らかい唇の感触を楽しみ、
先ほどまでシズネの股間を舐めていた舌を触れ合った唇の隙間から咥内に滑り込ませる。
舌先で滑らかな歯列をたどり、唾液腺を刺激して溢れ出す唾液を絡め取る。

嫌々と首を振って抵抗しようとするシズネに構わず、奥へ逃げようとする舌を捕らえて甘い唾液と一緒に吸い上げ、
混ざり合った唾液をシズネの咥内へ流し込む。喉が動いて飲み込むのを確認するまで唇を離さず、

ようやく唇が離れる頃にはシズネの息も絶え絶えになりトロンとした淫蕩な瞳になっていた。
濃厚な口付けの最中にも秘所の入り口の浅いところにある指先は休むことなく愛撫を続けていて、
ひくひくと蠢く秘所にニヤッと笑いながらカカシは低い声でもう一度問いかける。

「シズネ…俺にどうされたい?」
「カカシ…せんぱいが欲しい… せんぱいじゃないと嫌…」



「お願い………挿れてぇ…」



「やっと言ったな…素直な娘は俺も好きだよ。」


シズネの濡れた唇からようやく望んでいた言葉が聞けるとカカシは満足そうに頷き、
秘所に埋めた指を引き抜き、濡れて張り付いた下着をシズネの脚から脱がせてもう不必要と机の下へ投げ捨ててしまう。
外気に晒された秘所は今すぐにでも突っ込みたくなるほどの妖艶さを醸し出し、清純そうなシズネの顔からは想像も出来ないぐらいに淫らに蠢いている。
思わず生唾をゴクリと飲み込みながらカカシは先ほどからのシズネの痴態に当てられて張り詰めた限界間近のペニスを取り出しシズネの濡れた割れ目に押し当て擦り始めた。

「んっ!…せんぱい…!」

擦られる度にシズネの身体に強すぎる快感が走りぬける。挿れて欲しいのにそれだけで達しそうになりシズネは艶めいた吐息を漏らした。

「シズネもイキそうだし…お遊びはここまでにしようか…」

溢れた愛液を限界まで膨らんだペニスに塗りたくり、熱くぬかるんだ秘所に穿つとシズネの身体がこれから与えられる淫靡な快感を予想して次から次へと際限なくトロトロと蜜が溢れ出した。



  ――そして一気に貫こうとしたその瞬間

換気の為に小さく開いていた窓から一匹の小鳥が飛んできて、カカシの肩に止まった。


火影からの緊急の呼び出しだった。


間抜けなことにそのままの格好で二人とも数十秒固まった。
持て余した熱をどうすることも出来ず、げんなりした顔でカカシは深く息をつくと大きく膨らんだペニスをズボンの中に無理やりしまって衣服の乱れを整える。

「カカシ先輩…」

達したくても達せない熱を抱えたシズネが涙声でカカシを呼ぶ。

「悪い…綱手さまに呼ばれた…今挿れると止まらなくなるからね〜」
「…私どうすればいいんですか。カカシ先輩のせいでこんなになったんですよ?!」

「だからーお仕置きっつったでしょ?…辛いのは俺もなの!」
「カカシ先輩ここまでしといて…ひどいですぅ〜」

理性が飛んでしまったシズネは普段と違ってカカシが行くことを中々許さない。

「(俺だって限界寸前なのよ!つーか早く行かないと綱手さまが五月蝿いんだけど…)」

ガシガシと頭を掻くとあられも無い格好のままのシズネに近寄り、優しく頬を撫でて軽くキスをする。

「綱手さまの用事片付けてすぐ戻ってくるから…それまでイイ子で待ってられる?
 ちゃんと待ってたらもーっと気持ちイイ事してやるから。」
「…カカシせんぱい…本当? …じゃあ…我慢してます…」
「ん。本当、本当!俺ウソ言わないし〜絶対自分でシちゃダメだからね。」

最後に念を押すと濡れたシズネの秘所から溢れる愛液を掬い取りシズネの目の前で濡れた指先を口に含んで舐めあげる。

「あぁぁあ…くぅっ…!」

身体を震えさせて耐えるシズネの赤く染まった頬を見てからカカシは部屋を出て行く。
残されたシズネは一人で着物を掻き集めて、白い指先で黒い布地を握り締めた。



そして、ただカカシが戻ってくるのを待つが…
その間にシズネは自分で持て余す熱を処理したのか…もしくはカカシが戻ってくることは無かったのか


この後のことを知るものは当人たちだけだ。